お手入れ

洋服との付き合い方
- 梅雨時期の服のお手入れ -

日本全国がすっぽりと梅雨入りしたこの時季は、お気に入りのファッションで気分だけでも晴れやかにしたいもの。そんな時に服にイヤなニオイやカビがついていたらオシャレも台無しです。

そこで今回はこの時季特有の「湿気」が原因となる服のダメージについて、その対策をご紹介します。

梅雨

■ もしもカビが生えていたら!

カビの胞子は気温20度、湿度70%を超えると生えやすくなります。久しぶりに出してみた衣類にもしも白っぽいカビが生えていたら、ブラシで丁寧に擦り落としてみてください。これが黒いカビであれば、漂白剤を使わなければ落ちません。

またカビが生えてしまった衣類のまわりには、目には見えなくても胞子が飛んでいるので、近くにあった衣類も水洗いをするかクリーニングに出しておいた方が安心です。カビは放置しておくと変色やシミの原因になり、素人がヘタにいじると衣類を傷めてしまう心配もあるクセ者。

生えてしまったらシミ抜きの技術があるクリーニング店に相談することをおすすめします。そして私たちにできる最良の策はカビを生やさないようすること。そのためには衣類の保管方法にも注意が必要です。

衣類をカビから守る収納方法

■ 衣類をカビから守る収納方法

クリーニング店が衣類にかぶせてくれるビニールは埃除けとして一時的にかけられているものです。そのまましまうと中に湿気がこもり、カビが生えやすくなるので、クリーニング店から帰ってきたら必ずビニールのカバーははずしておきましょう。

タンスなどに衣類をしまう時は、吸湿性にすぐれた綿や麻などを下に、その上にウールや合成繊維を重ねた方がカビが生えにくくなります。湿気は下に溜まっていくので、お気に入りの服や上質素材は一番上に置くようにします。

また詰め込み過ぎると通気性が悪くなり湿気がこもりやすくなるので、タンスや引き出しは八分目を目安に余裕をもって収納するようにしましょう。
梅雨の合間に時々訪れる湿度の低い爽やかな日にクローゼットの扉を開けて、風を通すのも良い方法です。

ヤなニオイも防ぐ洗い方・干し方

■ イヤなニオイも防ぐ洗い方・干し方

梅雨時のもう一つの悩みが、部屋干しで発生しやすいイヤなニオイ。この原因となっているのは衣類が乾ききる前に発生した雑菌の繁殖です。

そこでこの時季の洗濯では雑菌までしっかり落とせるように漂白剤を使うという方法もありますが、デリケートな衣類では漂白剤による色あせが心配なことも。そこでおすすめなのが、1回で洗う洗濯物の量をいつもの半分にすることです。汚れが落ちやすくなるだけでなく、部屋干しでこもる湿気の量も半減し、結果としてニオイやカビも発生しにくくなります。

また、汚れものを洗濯機や洗濯カゴに中に長時間放り込んでおくことも、イヤなニオイの原因に。洗濯機を回す直前までハンガーなどにかけて汗や湿気をとっておけば、ニオイが発生しにくくなります。さらに、部屋のエアコンをドライモードにしたり、扇風機を回しながら干すのも良い方法です。

梅雨時の湿気対策で、もう一つ私たちにできることが「服のヘビーローテーション化を避ける」ということです。同じ靴を履き続けるのが良くないのと同じように、服も汗や湿気を吸ったまま着続けるはカビ、ニオイ、傷みの原因に。

どんなに気に入ったジャケットやパンツでも、中1日の休息日を作ってあげることが、長く楽しむためには大切です。

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取材協力:株式会社レジュイール

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