グラスでお酒を楽しむ!

グラスでお酒を楽しむ!

街にイルミネーションがきらめく季節。家でホームパーティーを開いたり、カップルでグラスを傾けたり、年末年始は一年で一番、ワインやシャンパンが映える季節。

そこで今回はワイングラスを中心に、さまざまなお酒を自宅で楽しむためのグラス選びの方法をご紹介します。

ワイングラスの選び方

「おいしいワインを1本買うより、ワインをおいしくするグラスを1つ買え」といわれるように、グラスはワインの味を大きく左右します。一般的にボウル部分の大きなワインは空気に触れる面が広い分、香りを引き出しやすく、口がすぼんだ形のグラスは温度が上がりにくく、冷やして飲む白ワインに適しています。

ワイングラスの種類と特長

ワイングラスはぶどうの産地や種類に合わせて最適な形になっています。お気に入りのワインにぴったりのグラスを傾けながら、ちょっとした蘊蓄を語るのもワインの楽しみのひとつ。

ブルゴーニュ型ワイングラス
ブルゴーニュなど香り豊かなワインを存分に開かせ、味わいを楽しむのに適したボウルが大きいグラス。
ボルドー型ワイングラス
ボルドーなどフルボディで渋みの強いワインに適したグラス。ゆるやかに味覚を刺激しながら、濃厚な味わいを堪能することができる。
白ワイングラス
冷やした白ワインなどに適したボウルが小さいグラス。空気に触れる面が少なく温まりにくい。
シャンパングラス
フルートタイプとも呼ばれ、シャンパンやスパークリングワインに適したグラス。縦に長いことで泡の動きを見て楽しむことができ、口が狭いので炭酸も抜けにくい。
タンブラー型グラス
足(ステム)のないタンブラー型はニューワールドと言われるリーズナブルなワインなどに。友だちをたくさん招くホームパーティーにもおすすめ。

コラム

ワイングラスの名称

ワイングラスの独特のフォルムは、おいしく飲むために計算され尽くした結果です。それぞれ名称を覚えておけば、グラス選びがよりスムーズになります。

[1] リム
唇が直接触れる部分で、この感触の善し悪しがワインの味わいに大きく影響します。リムの直径がボウルの直径より小さい方が香りは逃げにくい。
[2] ボウル
注がれたワインが溜まる場所のこと。この直径が大きくなるほど香り立ちが良くなります。ワインの美しい色合いを愛でる時には主にこの部分を見るので、グラスの透明感が物を言います。
[3] ステム
ワイングラスを手に持つための部分で、温度管理が大事なワインに手の熱を伝えないためにこの形になりました。ステムが長ければ長いほど体温の影響を受けにくくなります。
[4] フット
繊細な形のワイングラスをテーブルに安定して置くための足ともいえる部分です。

ウイスキーをおいしくするグラス

日本でもすっかり定着したワイン人気に続き、最近、愛好家が増えているのがウイスキーです。ワインと違い、ストレート、ロック、水割、ハイボールといった飲み方のバラエティーが多く、飲み方に合わせてグラスが選べるようになっています。

オールドファッショングラス
ウイスキーといえば、今でも王道はオン・ザ・ロックではないでしょうか。オールドファッショングラスともいわれるロックグラスは、氷が溶けにくいように底のガラスは厚く、手に持ったときにずっしりとした存在感が伝わります。逆に唇があたる部分は薄いほど口当たりが良くなり、これがウイスキーの味わいの決め手となります。
タンブラー
ウイスキーを水割りやソーダ割りで楽しむときに用いるのがタンブラーです。チェイサー(間に飲む水)用にしたり、お酒の苦手な方のソフトドリンク用にも使えるなど万能グラス。いつものジュースやアイスティーも、高品質のタンブラーに注げばおもてなし感が高まります。
ショットグラス/チューリップグラス
ウイスキーをストレートで味わうための定番は小振りのショットグラス。香りを楽しむためにはチューリップグラスを用いて飲む方も増えています。大ぶりのブルゴーニュ型ワイングラスでも代用できます。

コラム

知っていますか? ウイスキーにまつわるツールの名前

せっかくお気に入りのグラスでウイスキーを嗜んでも、その他のグッズが何かの代用品では興ざめです。道具にもこだわれば、お酒と共に過ごす時間がより豊かになります。

アイスペール
氷を入れる器
アイストング
氷を挟むもの
ピッチャー
割水を入れておく器
マドラー
お酒をかきまわすもの

グラス類のお手入れ

美しいグラス類はデリケートです。洗うときのスポンジはキズがつかないようにやわらかめのものを選びましょう。グラスに余分な力を加えることなく、シャンパングラスの底まで洗える専用のスポンジを用意しておくと、お手入れがしやすくなります。
そしてグラスのお手入れで何より大事なのが、クロスを使った「磨き上げ」です。家庭では超極細繊維でできたクロスを使うのも手。グラスの命は輝きと透明感。そのまま自然乾燥させると、水滴が水垢となってくもりの原因になるので、その日のうちに必ず洗って、拭き取りまで終えておきましょう。

上手なグラスの保管方法

グラスの保管はホコリなどが入らないように、飲み口を下にして収納するのはNG。
グラスの一番薄い部分に負荷がかかると割れる原因になるので、必ず飲み口を上にしてしまっておきましょう。

高級ワインやウイスキーなどのお酒は、自然の恵みと醸造家の経験が相まって生まれた飲む芸術品。その魅力をさらに高め、引き出してくれるのがグラス類です。

お気に入りのグラスとお酒で、大切な人と家で過ごす時間を、ゆっくりと味わってください。

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